IT分野では、日本はアメリカに大きく水を空けられてしまいました。アメリカは長期にわたって好景気を持続してきましたが(最近この好景気もやや減速ぎみ)、この好景気も多分に情報通信分野、とりわけ経済のIT革命によるところが大きいと言われています。かつて、アメリカの経済は、日本に追いつき、追いこされようとしていました。一九八〇年代では、日本の経済は急激に拡大し、その頃、日本のお金はアメリカにどんどん流れ、アメリカのニューヨークの有名なビルも次々と日本の資本によって買収されました。このままではアメリカが日本に買い取られるという危機感をアメリカ人が持ったほど、日本の経済の勢いは凄まじいものでした。しかし、どうでしょう、現在は立場がまったく逆転してしまいました。その原因がすべてアメリカのIT革命のせいではありません。一九九二年を境に日本経済のバブルが弾けたのとアメリ力経済が立ち直ったためと、シリコンバレーを中心とした情報通信産業の勃興、インターネット取引の急激な拡大が、今のアメリカの経済成長を促進させたと言えるでしょう。
旧厚生省は、健康食品として国内に普及しているセントジョーンズワート(SJW)を、医薬品と一緒に摂取すると医薬品の効果に影響があることから、二〇〇〇年五月、都道府県宛てに通知を出して、注意を呼びかけました。SJWは、「ストレスを解消する」「気分がすっきりする」などとして市販されている健康食品です。このSJWを、免疫抑制剤、経口避妊薬、強心剤、抗HIV薬などと一緒に摂取すると、血中濃度が低下し、医薬品の効果が減少するので、これらの医薬品を摂取する場合は、SJWは摂取しないようにと注意を呼びかけたのです。また、イチョウ葉エキスは、ワルファリン(抗血栓薬)との併用で脳内出血の可能性が指摘されています。なお、ワルファリンは、イチョウ葉エキスだけでなく、朝鮮人参、ニンニクとの併用でも注意を要するという意見もあります。ワルファリンとビタミンKでも血液凝固作用が懸念されます。また、単独でも過剰摂取をすれば身体的影響が出るものにビタミンAがあります。急性の場合は脳圧の上昇による腰痛や顔面紅潮、慢性の場合は皮膚の乾燥、脱毛や倦怠感、肝機能障害が心配されます。その他、キチン質やハーブを成分とした食品の一部ではアレルギーに注意をする必要があります。
5月5日の端午の節句は、今は「子どもの日」として定着していますが、本来は男の子のすこやかな成長と立身出世を願う行事でした。端午の節句は「菖蒲の節句」ともいい、武家中心だった時代は、萬蒲は武を尊ぶという意味の尚武につながるとして、武者人形やよろいかふとを飾って盛大に祝ったといわれています。菖蒲が用いられたのは、乾燥させた菖蒲の根には強壮解毒の作用があり、これを煎じて飲むと邪気が払われて病気にならないと信じられていたからです。現在でも端午の節句には、軒下に菖蒲をつるして厄払いの祈願をする風習が残っています。鯉のぼりを立てるときは、上から吹き流し、真鯉、緋鯉の順に過密化した都市ではほとんど見ることができなくなりましたが。男の子の生まれた家庭では、その子の立身出世を願って、競うように大きな鯉のぼりを立てたものです。江戸時代、武士の家では、よろいかぶとに身を固めた武将を描いたのぼりを立て、端午の節句を祝いました。それを見た町人が、武家社会に対抗して、出世魚の鯉をかたどったのぼりを立てたのが始まりとされています。鯉のぼりの飾りかたは、上から矢車、吹き流し、真鯉、緋鯉の順にポールか太い竹の棒に結びつけます。1〜2週間前から立て、節句が過ぎたら晴天の日を選んで片づけます。
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